姿勢改善について
その不調、「悪い姿勢」が原因かも。美しさと健康は「立ち姿」から
街のショーウィンドウに映ったご自身の姿を見て、「あれ、私こんなに背中が丸かったかな?」とハッとした経験はありませんか?
スマートフォンや長時間のデスクワークが当たり前になった現代、私たちの「姿勢」は、知らず知らずのうちに崩れがちです。 猫背、反り腰、巻き肩、ストレートネック…。
「姿勢が悪いのは、見た目が美しくないだけ」 そう思っていたら、それは大きな間違いです。 悪い姿勢は、私たちが思う以上に、心身の様々な「不調」の引き金となっているのです。
例えば「猫背」。 背中が丸まると、胸郭(肋骨)が圧迫され、呼吸が浅くなります。呼吸が浅いと、全身に十分な酸素が行き渡らず、疲れやすさ、だるさ、集中力の低下に繋がります。 また、重い頭(約5〜6kg)を支えるために、首や肩の筋肉が常に緊張状態となり、慢性的な肩こりや頭痛の原因となります。
例えば「反り腰」。 一見、姿勢が良いように見えますが、腰が過剰に反っているため、腰椎(腰の骨)に常に負担がかかり、腰痛の最大の原因となります。また、骨盤が前傾することで、お腹の力が抜け、下腹がぽっこりと出て見えてしまいます。
美しい姿勢とは、単に「胸を張る」ことではありません。 耳、肩、骨盤、膝、くるぶしが、横から見たときに一直線上に並び、骨格で身体を正しく支え、筋肉に余計な負担がかかっていない「最も効率的で、楽な状態」のことです。
姿勢を改善することは、見た目の美しさを手に入れるだけでなく、肩こりや腰痛といった不調を根本から改善し、毎日を快適に過ごすための「土台作り」なのです。

お勧めのトレーニングについて
「伸ばす」と「支える」。正しい姿勢を取り戻すための2ステップ
崩れてしまった姿勢を改善するためには、やみくもに鍛えるのではなく、正しい順番(ステップ)を踏むことが不可欠です。
ステップ1は、「硬くなった筋肉を、まずほぐす(伸ばす)」ことです。 悪い姿勢を続けていると、特定の筋肉は縮こまって硬くなり、別の筋肉は引き伸ばされて弱っています。 例えば猫背や巻き肩の方は、胸の筋肉(大胸筋)や、脇の下の筋肉(広背気など)がガチガチに縮こまっています。この状態で背筋を鍛えようとしても、胸の筋肉が邪魔をして、うまく胸を開くことができません。
おすすめは、「胸のストレッチ」です。 壁の角やドアの柱を利用し、片手を肩の高さで壁につきます。そこから、身体をゆっくりと前に(あるいは壁と反対側に)ひねり、胸の筋肉が伸びるのを感じます。 まずは、この「縮こまった前面」を解放してあげましょう。
ステップ2は、「弱っている筋肉を、再教育する(支える)」ことです。 猫背の方が弱っているのは、主に「背中(特に肩甲骨の間にある菱形筋など)」と「お腹(体幹)」です。
おすすめは、「Y-Wレイズ」です。 うつ伏せになるか、椅子に座って深くお辞儀をします。両腕を前に伸ばし(Yの字)、そこから息を吐きながら、肩甲骨をぐっと内側に寄せるようにして肘を曲げ、脇を締めます(Wの字)。 この「W」の形で、背中の筋肉が使われていることを強く意識します。
姿勢改善は、「ほぐす」と「支える」のコンビネーションです。 私たちパーソナルトレーナーは、皆様の姿勢がなぜ崩れているのか、どの筋肉が硬く、どの筋肉が弱いのかを正確に分析します。 そして、その方にとって最適な「ほぐし」と「トレーニング」を組み合わせ、身体が「最も快適な位置」を思い出せるよう、丁寧に導いていきます。