生活習慣病対策について
未来の自分のために。今こそ始めたい「生活習慣病」対策とは
健康診断の結果を見て、「少し数値が気になるな…」と感じたことはありませんか? あるいは、「生活習慣病」という言葉が、以前よりも身近に感じられるようになった方もいらっしゃるかもしれません。
生活習慣病は、その名の通り、日々の「生活習慣」の積み重ねが引き起こすものです。食生活の乱れ、運動不足、ストレス、喫煙、過度な飲酒…。これらの要因が複雑に絡み合い、自覚症状がないまま静かに進行していくのが、この病気の最も怖いところです。
「わかってはいるけれど、仕事が忙しくて…」「何から手をつければいいのかわからない」 そのように感じてしまうお気持ち、私たちは日々多くのお客様から伺っており、とてもよく理解できます。
しかし、裏を返せば、生活習慣病は「習慣」を変えることで予防・改善が期待できるものでもあります。ご自身の未来の健康、そして大切なご家族と過ごす豊かな時間のために、今できることから始めてみませんか?
私たちトレーナーが専門とする「運動」は、生活習慣病対策において非常に強力な武器となります。 運動を継続すると、まず筋肉が血液中のブドウ糖を積極的に取り込むようになり、血糖値のコントロールがしやすくなります。また、血流が改善することで血圧の安定にも寄与し、善玉(HDL)コレステロールを増やす効果も期待できます。
これは、薬に頼る前の「身体が本来持つ力を取り戻す」作業とも言えます。
大切なのは、無理をすることではなく「続けること」。まずは「今より10分多く歩く」「エレベーターを階段に変える」といった小さな一歩で構いません。その積み重ねが、10年後、20年後のご自身の健康を支える、何より確実な基盤となるのです。

お勧めのトレーニングについて
生活習慣病対策の鍵は「筋トレ」にあり!トレーナーが推奨する理由
さて、前の章で運動の重要性についてお話ししました。では、「具体的にどんな運動が生活習慣病対策に効果的なのか?」という疑問にお答えします。
「健康のためなら、まずはウォーキング」と考える方は多いでしょう。もちろん、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、脂肪燃焼や心肺機能の向上に素晴らしい効果を発揮します。
しかし、私たちパーソナルトレーナーが、有酸素運動と同じくらい、いえ、時にはそれ以上に強く皆様におすすめしたいのが「筋力トレーニング」です。
「筋トレ=ムキムキになるためのもの」というイメージは、もう過去のものです。生活習慣病対策における筋トレは、健康的な毎日を送るための「貯筋」であり、身体の「インフラ整備」なのです。
なぜ筋トレがそれほど重要なのでしょうか。
第一に、筋肉は体の中で最も多くのエネルギー(カロリー)を消費する場所です。筋肉量が増えれば「基礎代謝」が上がり、日常生活を送っているだけでも消費されるカロリーが増えます。つまり、太りにくく、エネルギーを効率よく使える身体になれるのです。
第二に、これが最も重要な点ですが、筋肉は「糖の最大の消費場所」であるということです。食事で摂取した糖(ブドウ糖)は、筋肉にグリコーゲンとして蓄えられ、エネルギーとして使われます。筋肉量を増やすことは、食後の血糖値スパイクを抑え、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の働きを助ける(インスリン感受性の向上)ことに直結します。
ご自宅でもできるおすすめのトレーニングは、やはり「スクワット」です。 お尻や太ももなど、下半身には全身の筋肉の約7割が集まっています。スクワットは、この大きな筋肉を効率よく鍛えることができる「キング・オブ・トレーニング」と言えるでしょう。
ただし、何よりも大切なのは「正しいフォーム」です。 ご自身の体力や柔軟性を無視したフォームは、効果が半減するだけでなく、膝や腰を痛める原因にもなりかねません。
あなたの体は、世界に一つだけのオーダーメイドです。その大切な体に合った正しい運動強度とフォームを知ることこそが、安全かつ最短で未来の健康を手に入れるための近道です。私たちは、その「あなただけの正解」を見つけるプロセスを、何よりも大切にしています。