ライフスタイル改善について
「なんとなく不調」から抜け出す。運動が日常を整える理由
「しっかり寝ているはずなのに、朝スッキリ起きられない」「仕事中、集中力が続かない」「夕方になると、どっと疲れが出る」… 病気というほどではないけれど、常に「なんとなく不調」を抱えていませんか？
その不調の原因は、もしかしたら「ライフスタイルの乱れ」にあるかもしれません。 特に「運動習慣の欠如」は、私たちが思う以上に、日々の生活リズムに大きな影響を与えます。
なぜ運動がライフスタイルを改善するのでしょうか？
第一に、運動は「睡眠の質」を劇的に高めます。 日中に適度な運動で身体を疲れさせると、体温が一時的に上がります。そして、夜になって体温が下がるタイミングで、強い「眠気」が自然と訪れるのです。この体温のメリハリが、深く、質の良い睡眠を生み出します。 「寝つきが悪い」「夜中に何度も目が覚める」という悩みは、運動習慣を取り入れることで大きく改善することが期待できます。
第二に、運動は「自律神経」を整えます。 日中は活動モードの「交感神経」が、夜はリラックスモードの「副交感神経」が優位になるのが、健康なリズムです。 しかし、ストレスや不規則な生活が続くと、この切り替えがうまくいかなくなります。 適度な運動は、このスイッチの切り替えをスムーズにし、日中は活動的に、夜は穏やかに過ごすという、人間本来のリズムを取り戻す手助けをしてくれるのです。
良い睡眠が取れれば、翌朝はスッキリと目覚め、日中のパフォーマンスが上がります。 パフォーマンスが上がれば、心にも余裕が生まれ、ストレスも感じにくくなる…。
運動を始めることは、この「ポジティブな循環」を生み出す、最も確実なスイッチを入れることなのです。 まずは週に1回でも構いません。身体を動かすという「特別な時間」を日常に取り入れ、生活全体の質を高めてみませんか？
お勧めのトレーニングについて
「朝の太陽」と「夜のストレッチ」。生活リズムを整える運動習慣
ライフスタイルを改善するための運動は、必ずしもハードである必要はありません。 大切なのは「いつ」「どんな運動を」行うか、ということです。体内時計を整え、自律神経のリズムを作ることを意識しましょう。
まず、もし可能であれば「朝」の運動を非常におすすめします。
おすすめは、「朝のウォーキング」です。 朝の太陽の光を浴びることは、体内時計をリセットし、「セロトニン」という神経伝達物質の分泌を促します。セロトニンは、日中の覚醒と心の安定をもたらし、夜になると「メラトニン」という睡眠ホルモンの材料にもなります。 つまり、朝のウォーキングは、その日一日の活動レベルと、その夜の睡眠の質の両方を高めてくれるのです。 時間は15分でも構いません。いつもより一駅分歩く、などから始めてみてください。
そして、「夜」におすすめなのが「リラックス・ストレッチ」です。 夜は、激しい運動で交感神経を高ぶらせるのではなく、副交感神経を優位にし、心身を「お休みモード」に切り替えることが大切です。
お風呂上がり、照明を少し落とした部屋で、深呼吸をしながらゆっくりと全身を伸ばしましょう。 特におすすめなのが、「太ももの裏（ハムストリングス）」や「お尻」のストレッチです。 床に座って開脚したり、長座体前屈をしたり、仰向けで膝を胸に抱えたり。 「痛い」と感じるほど強くはやらず、「気持ちいい」と感じる範囲で、呼吸を止めずに20〜30秒キープします。
一日の終わりに、酷使した身体をいたわり、緊張を解きほぐす時間を持つ。 こうしたメリハリが、あなたのライフスタイルを確実に整えていきます。 私たちパーソナルトレーナーは、トレーニング指導だけでなく、皆様一人ひとりの生活リズムに合わせた最適な運動習慣を、一緒に考え、デザインしていきます。
